昨年の暮れ、友人から椿の鉢植えを頂いた。それは、ベトナム椿なる珍しいもので、その蕾みのひとつが、見事に開花し、kの目を楽しませてくれている。
それは、ベトナムではハイドウーンと呼ばれているらしい。
形状は、日本の椿とは多少違って葉が細長く大きい。やはり、環境の違いなのか、ベトナム椿は温暖の地でゆったり育っていると言う感じがするが、日本の椿は寒い地でそれなりの寒さを凌ぐ知恵を得て、凛とした強さが有るように思う。
約1ヶ月余り、かたくなと言う表現がピッタリなその数個の蕾みのひとつが、ここ4〜5日前より、突然卵型から除々に先端が膨らんで、何ともおかしい楕円に様変わりし、ついに、ついに、咲いたのである。
何だか、そんな様を観ていたら、とっても愛おしく思えてきた。
開花する前は、アジアンチックな感じの葉を眺めながら、どんなんだろうか、、、と待ち望んでいたのだが、、、。
その日は、意外にもあっけなく訪れた。朝出社すると、愛らしく咲いていたのである。『う〜〜んこれがベトナム椿の花か、、、、、!』なるほど、ベトナムの白いアオザイに似合いそうな可憐な花で、花弁も厚みが有り、色はうす赤で、まるで和菓子のようである。とくに花心はきれいな黄色で太くて花びらとの調和が美しい。少しだけフランスの香りもしてきそうだ。
日々、周りの生物や植物たちの奥深さに触れる事も時には楽しいものである。
また、kの感動がひとつ増し、幸せな出来事だった。
この椿を贈ってくれた友人に感謝、そして、ありがとう。
そしてこの可憐な椿、皆様にも鑑賞して頂きたく、ここにご紹介します。
kからの贈り物ベトナム椿の花で〜す。