数年前に事務所の引っ越し祝いにと、友人から頂いた通称『金の成る木』に可憐なかわいい花が咲いた。この木に花が咲く等と思ってもいなかったのでそれぞれの枝の先にかわいい可憐な蕾みを見つけた時は、少し感動ものだった。やたら繁殖力が強く頂いた当初は小さな鉢植えだったが、年々、あっと言う間に鉢が小さくなり、その都度植え替えを余儀なくされ、このままどんどんどこまで大きくなるのだろうと半ば不安を抱きつつ、その木の成長を見守っていたが、ふと不安になり、植木等に精通している友人に訪ねてみたら、意外な言葉が返って来た、それは鉢の植え替えをしないでいると花が咲くというのだ。『えっそうなの!』と半ば半信半疑でその言葉に従うことにし、待つ事数ヵ月、その日は意外にも早く訪れた、本当に小さな小さな蕾みらしきものがあちこちの枝の先にみられるではないか!『やっぱり本当だったのだ』とその日から蕾みを窓ごしから眺めながら、どんな花を咲かすだろうかと、日々楽しみに観察していたのである。友人の話だと、とても可憐でかわいい花らしい等と情報を得て、その日の来るのを待っていたら、何と本当に可憐な花が咲いているではないか。葉からは創造出来ないくらいの可憐さで、いつもの緑一色のベランダが少し華やいでみえる。思えば、頂いた直後、部屋の中に置いていて、夏の時期にクーラーで葉がぽろぽろと落ちてしまい、仮死状態に陥ってしまいもうだめかと諦めかけたが一部の望みに託し、ベランダに出して、外気に触れさせたら、元気を取り戻した、今では子供も4〜5鉢増え、ベランダの殆どがこれで占領されている。そして何より嬉しいのはこうして花を咲かせてくれた事である。日ごとに、ひとつまた一つと、蕾みを開花させているその木を愛おしさと感動で眺めているkでした。